2009年5月12日火曜日

チェリー・マジシャンズとウンジョモケ砲は奪われたものの、運所竪兼を始めとする研究者の大半はトーチカと共にウンジョ京に逃げ延びていた。

一方、ミローリ軍(実験は譜代貴族が握っているのだが、便宜上こう呼ばれている)は残った研究者で研究を始め、新たに開発しようとしていた。

残留研究者の中心となって研究を進めたのは、運所堅兼の弟子でその技術のすべてを受け継いだと言われる「モケール・モエー」であった。

モケール・モエーは若く、思想としてはトーチカの考え方に賛同していたものの、彼は堅兼から技術のすべてを受け継いで以来、師を越える為、師の研究を大きく上回る究極の研究物を創り出したいと考えていた。

こうしてモケール・モエーは、たった一度でいいから師と本気で戦いたい、そして勝利したいという夢をかなえる為、己の思想を曲げて、ミローリ軍に残る事にしたのだった

そこで、モケール・モエーはウンジョモケ砲の技術とチェリー・マジシャンズの魔力を融合した萌エナミン砲を開発した。

萌エナミン砲内部の萌水晶に、チェリー・マジシャンズ全員の魔力を吸収させる事で、一点に集め、

さらに萌ラブ桃から取れる萌愛エキスを萌水晶に垂らす事によって、魔力を増幅させるという仕組みである。

ミローリ軍が萌エナミン砲を開発した事で、元々武力、財力ともに劣るトーチカ軍は窮地に立たされた。

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