2009年4月18日土曜日

不動明王について熱く語ってみる。不動明王は憤怒の化身…最も力強い明王のようですね

不動明王とは密教の5明王の一人である。不動明王は人々に悟りを開かせる為ならば、恐ろしい顔で脅したり、暴力を振るってまで教えを説いたりする。その為、忿怒の姿をしている。不動明王は釈迦が悟りを開こうと修行していた時、それをやめさせる為、襲ってきた魔王達を釈迦が穏やかな笑顔のまま降魔の印で追い返した時の、護身の心から生まれたといわれている。
不動明王の真言は色々とバリエーションがあるようだが、基本的にはノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマンである。これは中咒 (ちゅうしゅ)、慈救咒 (じくしゅ)と言われる真言で、これ以外の不動明王の真言としては咒 (しょうしゅ)、一字咒 (いちじしゅ)や大咒 (たいしゅ)、火界咒 (かかいしゅ)などがある。
不動明王は日本で特に強く信仰されており、多くの寺院に不動明王像が祀られている。
代表的な所としては
奈良・東大寺法華堂 木造不動明王二童子像(南北朝時代、重要文化財)滋賀・延暦寺 木造不動明王立像(鎌倉時代、重要文化財) 奈良・新薬師寺 木造不動明王二童子像(平安時代、重要文化財)
などがあげられる。この他にもよく知られている寺院だけでも数十を数えるほどで日本における不動明王信仰の深さが伺える。