2009年4月14日火曜日

クラッシュ症候群の病態はクラッシュ症候群の対処法は?

クラッシュ症候群は、またの名を挫滅症候群といい、事故等で、身体の一部が長時間挟まれてしまった時などに発症する。このクラッシュ症候群は重症であるにも関わらず比較的、見落とされる可能性が高いのが特徴であり、致死率もかなり高い。
現場で救急車の到着前にできる対処法としては水を飲ませる事や毛布等による保温等があるらしいがやはり現実的な対処法としては専門家による治療が必要なので一刻も早く救急車を呼ぶ事が肝要なようだ。

阪神大震災でも、このクラッシュ症候群を起こした人がかなり多かったようである。
周囲の人間が見てわかる特徴的な病態としては意識の混濁、チアノーゼ(皮膚や唇などが青くなる)、失禁などが見られるようだ。
これは圧迫された時に筋肉が損傷し、部分的に壊死した筋細胞からカリウムやミオグロビン、乳酸などが血中に異常に漏れだす為、高カリウム血症が起こり心室細動、心停止などの生命を失う症状に繋がる事も多いようだ。
また大量のミオグロビンの流出が原因で腎臓の尿細管が壊死し急性腎不全を発症する事もある。これも生命に関わる場合があるだろう。
基本的には事故や震災によって倒壊した建物や車両等に強く押しつぶされた時などに起き易い症状だがまれに、特定の筋肉に急激な負荷をかけることで発症に繋がる事もあるようだ。