2009年4月30日木曜日

クライスラーの債権者団と米財務省の交渉決裂。クライスラー破産法申請へ?そして破産法申請後のクライスラーは?

ついに米クライスラーが破綻の危機を迎えている。
米政府は破綻後はクライスラーの再建を支えていく考えだ

ウォールストリート・ジャーナルなどによると、クライスラーは今日のうちにも
連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を
申請すると考えられている。

原因は29日、クライスラーの債権者団と米財務省との間で継続して
いた債務の削減に向けた交渉が決裂したことだ。

もし本当に破綻すれば米ビッグ3の一角が崩れる事になる。
現状ではGM(ゼネラルモーターズ)も危険だ。

債権者団や労働組合との交渉の決着。
イタリア自動車大手、フィアットとの提携。

この二つが米政府が2月に米政府に対して
50億ドルの追加支援を要請していたクライスラーに示した条件だった。
しかしその期限は4月30日…現時点(現地時間の30日深夜4時~5時頃?)では
合意に至っておらず、破産法申請は免れない状況だ。

一方で、破産法申請後のフィアットとの提携という話もあるらしい。
ニューヨークタイムズ紙などによれば、クライスラーは破産法の申請を
行っておいて、その上で5月4日にフィアットとの合意について
裁判所に承認を求める…という手段をとろうとしているというのだ。

クライスラーも崖っぷちで頑張ってはいるが、もう虫の息である。
果たして今後、どうなっていくのだろうか…?