2009年4月26日日曜日

三井寺の不動明王を福岡で展示中。三井寺の不動明王が九州で展示されるのは初めて

今日は再び不動明王について話してみよう。
不動明王「国宝 三井寺展」というものが福岡市の博物館(早良区百道浜)で行われているそうだ。

三井寺とは、滋賀県大津市に存在する、天台寺門宗の総本山で
園城寺とも呼ばれている。
ここには黄不動(別名・金色不動明王)などの絵画があり、
九州において三井寺の絵画が展示されるのは始めてである。

25日には記念講演が行われたらしい。講演者は広島大大学院文学研究科の
安嶋紀昭教授らしい。この講演には実に250人ほどの仏像愛好家が集まって
必死に講演を聴いていたようだ。

この講演で不動明王の話が出たそうなので、語っておきたいと思う。
講演の内容は「三井寺の絵画~秘仏金色不動明王を中心に」だ。

あらゆる時代の不動明王像の絵を画面に映して、細かい特徴などをアップにして
それぞれの差異などについて述べたようだ。

ここでは、不動明王像(黄不動尊)」と呼ばれる、
不動明王のみを描いたものとしては一番古い絵画が展示されている

この三井寺展は5月10日まで行われており、
安嶋教授は講演の中で「時代によって作品は少しずつ違う。鑑賞する時は解説文を読むだけでなく、作品そのものにじっくり目を向けてほしい」との発言をした。